リフォーム基礎知識
屋根のアドバイス
メンテナンスのすすめ
屋根の材料別メンテナンスについて

屋根のメンテナンスは超重要!
屋根は家の中でも最も過酷な条件にさらされる部分です。
雨や紫外線、風、雪などに毎日さらされているため、劣化が進みやすいのが特徴。
メンテナンスを怠ると…
屋根材の腐食
雨漏りの発生
家全体の劣化
といった深刻なトラブルにつながる可能性があります。
「屋根は見えないから…」と放っておくと、修理費用がかさむことになるので要注意!
メンテナンス費用の目安
メンテナンス内容 | 費用の目安 | 備考 |
---|---|---|
瓦屋根の補修(部分交換) | 5〜20万円 | 割れやズレの補修 |
スレート屋根の塗装 | 50万円前後(足場代込み) | 耐久性アップ |
スレート屋根の葺き替え | 100〜200万円 | 使用する材料で変動 |
金属屋根の塗装 | 40〜80万円(足場代込み) | 防水性・耐久性アップ |
アスファルトシングルの補修 | 10〜30万円 | 部分補修 |
アスファルトシングルの全面交換 | 80〜150万円 | 防水シート含む |




注意ポイント
適切な時期にメンテナンスをしないと、後々大きな出費になる可能性がある
手抜き工事や点検不足が原因で住宅の寿命を縮めることも
施工後の保証内容や定期点検を確認するのが重要
メンテナンス時期の目安
屋根材の種類 | 点検頻度 | 塗装目安 | 交換目安 |
---|---|---|---|
瓦屋根 | 5年に1回 | 塗装不要 | 30〜40年 |
スレート屋根 | 3〜5年に1回 | 10〜15年 | 20〜30年 |
金属屋根 | 3〜5年に1回 | 10〜15年 | 30〜40年 |
アスファルトシングル | 3〜5年に1回 | 10〜15年 | 20〜30年 |
メンテナンスを定期的に行うことで…
屋根の寿命が2倍以上になることも!
雨漏りや腐食を防ぎ、家の価値を守る
長期的に見ればコスト削減に繋がる
屋根は放っておかずに定期メンテナンスが大事!
→ 築10年を目安に一度プロに点検してもらうのがおすすめ!
→ 早めのメンテナンスがコスト削減と家の長持ちに繋がります
屋根の部材・構造


野地板(のじいた)の補修について
野地板とは?
・瓦やスレートなどの屋根材を支える下地材
・雨水の侵入を防ぐ役割もある
・通常、合板や杉板などの木材で作られている
築30年以上の屋根は要注意!
築20年以上の屋根
→ 野地板が腐っている可能性が高い
築30年以上の屋根
→ 野地板の腐食リスクがさらにアップ
以前の屋根には現代のような高性能防水シートが敷かれていないことが多いため
表面的な屋根材だけでなく、下地(野地板)の状態チェックが必須!




野地板が腐っていると…
雨漏りの原因になる
屋根材が剥がれる・ズレる
建物全体の耐久性が低下
シロアリ被害につながる可能性
野地板の補修・交換のポイント
部分交換
雨漏りしている箇所だけを取り替える
解体や撤去工事が不要
コストを抑えた補修が可能
中村ワークスのおすすめ方法!
→ 腐食が軽度なら部分補修で十分対応可能
全面交換
腐食部分が広範囲に及ぶ場合
築30年以上で野地板が全体的に劣化している場合
既存の野地板を撤去し、新しい合板や杉板に交換
将来的なメンテナンスコスト削減につながる!
→ 腐食が進行しているなら全面交換がベスト
野地板の補修・交換費用目安
工事内容 | 費用 | 特徴 |
---|---|---|
部分交換 | 3~10万円 | 腐食が軽度の場合に有効 |
全面交換 | 30~50万円(足場代込み) | 腐食が進んでいる場合におすすめ |
ポイントまとめ
塗装はあくまでも「屋根材の保護」が目的
雨漏りを止めるには下地(野地板)の補修が必要
築20年以上 → 野地板の点検必須
築30年以上 → 全面交換を検討
屋根の防水シートについて

防水シートも
「遮熱」の時代へ!
屋根工事に欠かせない防水シートは、かつては単なる「雨漏り防止」目的でしたが、
今では遮熱や透湿といった新しい機能を備えたシートが登場しています。
従来の防水シート
アスファルトルーフィング
・アスファルトを主成分としたシート
・屋根材の下に敷き、防水する役割
・コストが安く、施工しやすい
ゴムアスルーフィング
・粘着性があり、防水性能が高い
・釘を打っても水が入りにくい
・高耐久で、雨漏り防止効果が高い
新世代の防水シート
遮熱機能付き防水シート
太陽熱を反射
→ 遮熱効果を最大限に発揮
夏場の冷房効率アップ
透湿機能付き防水シート
内部の余分な湿気を外に逃がす
断熱材や屋根材の結露を防止
屋根の構造材の腐食防止につながる
中村ワークスのおすすめ!
「遮熱 × 透湿」ダブル機能の防水シート

表面は遮熱
・太陽熱を反射
→ 遮熱効果を最大限に発揮
・夏場の冷房効率アップ

裏面は透湿・防水
・防水性を保ちつつ通気性も確保
防水シートの施工が重要!
どんなに良い屋根材でも、防水シートが不十分なら雨漏りリスク大!
→ 中村ワークスは防水シートの「施工精度」に徹底的にこだわっています!
「雨漏りしない+快適な家」を目指すなら、中村ワークスにお任せください!
屋根の勾配(こうばい)

屋根の勾配とは
屋根の葺き替えやリフォームを検討するときに見落としがちなのが「屋根の勾配(こうばい)」です。
勾配(こうばい)= 屋根の傾き
屋根材には適した勾配があり、屋根の傾きによっては希望する屋根材を使えないケースがあります。
勾配の基本知識
勾配=垂直方向と水平方向の比率
→「寸(すん)」という単位で表される
(例:4寸勾配=10に対して4の高さ)
勾配 | 傾き | 特徴 |
---|---|---|
~2.5寸 | 緩やか | 金属屋根・防水性能の高い屋根材が必要 |
3~5.5寸 | 普通 | ほとんどの屋根材が使用可能 |
6寸~ | 急勾配 | 雨水が流れやすく、雨漏りしにくい |
勾配と屋根材の相性
緩勾配(2.5寸勾配以下)
・金属屋根、トタン屋根が適している
・勾配が緩いため、水が溜まりやすい
・防水性・耐久性が重要
普通勾配(3~5.5寸勾配)
・スレート屋根、シングル屋根が適している
・ほとんどの屋根材が対応可能
・美観とメンテナンスのバランスが良い
急勾配(6寸勾配以上)
・水がすぐに流れるため、雨漏りしにくい
・雪が落ちやすいため、積雪の多い地域に最適




バブル期以前の建売住宅に多い2寸勾配
勾配が緩いため、雨水が溜まりやすく劣化が早い
スレート屋根・シングル屋根だと基材が溶ける原因に
→ 金属屋根やトタン屋根への交換が有効
勾配ミスが雨漏りの原因になることも!
屋根材の種類・形状によって、屋根材ごとに必要最低勾配が定められています。
適さない屋根材を選ぶと…
雨水が溜まって劣化が早まる
防水性能が低下して雨漏りのリスクが増える
中村ワークスでは、屋根の勾配に合わせた最適な屋根材と工法を提案!
→ 豊富な経験と実績で、屋根トラブルを未然に防ぎます!
中村ワークスの対応例
スレート屋根をリフォームする場合
カバー工法
・既存の屋根材の上に新しい屋根材をかぶせる
・工期が短く、コストを抑えられる
塗膜防水工事
・シングル屋根の上に防水塗装を施す
・防水性を高めて劣化を防ぐ
中村ワークスのこだわりポイント
勾配に合わせた最適な屋根材を提案
カバー工法 or 葺き替え工法 → コスト&性能の両立
プロ目線の診断 → 雨漏り・劣化を未然に防ぐ
雨漏りと縁切りって!?

「縁切り」と聞くと、神社での「悪縁を断つ」儀式を思い浮かべるかもしれませんが、屋根工事における縁切りは雨漏りを防ぐための重要な作業です。
再塗装や屋根リフォーム時に「縁切り」を適切に行わないと、逆に雨漏りの原因になることがあります。
なぜ縁切りが必要なのか?
屋根の塗装をすると、屋根材(スレートやコロニアル)の隙間が塗料で埋まってしまうことがあります。
この隙間が埋まると…
雨水や湿気が逃げ道を失って滞留
毛細管現象で雨水が屋根内部に吸い込まれる
最終的に雨漏りの原因になる
これを防ぐために、「縁切り」が必要になるのです!

毛細管現象とは?
コップを2つくっつけて水に浸けると、間に水が吸い上げられる現象を想像してください。
これと同じように、屋根材同士が密着して隙間がないと、毛細管現象で雨水が吸い上げられてしまいます。
縁切り = 隙間を作って水の通り道を確保
→ 水が自然に流れるようになることで、雨漏りを防ぐことができる
縁切りの方法
手作業による縁切り
・塗装が乾いた後に皮スキやカッターで屋根材の間を切る
・作業負担が大きく、塗装後に行うため、手間がかかる
・仕上がりにムラが出る可能性も...
タスペーサーを使用した縁切り(おすすめ!)
「タスペーサー」は専用の縁切り部材
屋根材に均等な隙間を作る
塗装後に再び隙間が塞がる心配がない
施工が簡単・早い
仕上がりが均一で美しい

タスペーサー施工の流れ
・下塗り後
→ タスペーサーを適切な間隔で挿入
・中塗り・上塗り
→ そのまま塗装
・施工完了
→ 均一な隙間ができ、毛細管現象を防止
1㎡あたりに約10個のタスペーサーを使用
→ 施工費用:約5,000円〜10,000円(屋根の面積により変動)
地震対策
地震に備える屋根材選びのポイント

日本は地震大国
家の耐震性を考えるときに見落としがちなのが「屋根の重量」です。
実は、屋根が重いほど地震に弱くなるって知っていましたか?
屋根の重さによる影響
屋根が重いと…
地震の揺れで屋根の重量が家に大きな負担をかける
建物の重心が高くなり、揺れが増幅
家の構造が歪みやすく、倒壊リスクがアップ
屋根が軽いと…
建物全体の重心が下がり、揺れが小さくなる
家にかかる負担が軽減され、耐震強度がアップ
建物がダメージを受けにくくなる
材料による重量比較
瓦屋根(重い)
・1㎡あたり約50〜60kg
・瓦+葺き土+下地材の重量が大きい
・地震時に強い揺れを受けやすい
スレート屋根(やや軽い)
・1㎡あたり約20kg
・瓦より軽量で、耐震性もやや高い
金属屋根(最も軽い)
・1㎡あたり約5〜10kg
・最も軽量で、揺れの影響を受けにくい
・耐震性が大幅に向上
瓦屋根と金属屋根の重量差は約5〜10倍!
→ 屋根を軽くするだけで耐震性が大幅アップ!
具体的な重量と特徴
屋根材 | 重量 | 耐震性 | 耐久性 | メンテナンス性 | コスト | その他の特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|
瓦屋根 | 約50〜60kg/㎡ | 低 | 高 | 定期的に補修が必要 | 高め | 断熱・遮音性が高い |
スレート屋根 | 約20kg/㎡ | 中 | 中 | コケや劣化に注意 | 中 | デザイン豊富 |
金属屋根 | 約5〜10kg/㎡ | 高 | 中〜高 | サビ・塗装に注意 | 低〜中 | 耐震性・防水性・施工が簡単 |




こんな場合は屋根の軽量化が必要!
築30年以上の住宅
→ 瓦屋根や葺き土の重量で耐震強度が低下
地震の多い地域
→ 揺れが大きくなりやすい
建物の構造が木造
→ 重量に弱いため負担がかかりやすい
軽量屋根へのリフォーム方法
スレート屋根への葺き替え
・瓦屋根
→ スレート屋根に変更
・屋根重量が約1/3に
・耐震強度アップ
・施工費用:約80万円〜150万円
金属屋根への葺き替え
・瓦屋根
→ 金属屋根に変更
・屋根重量が約1/5に
・耐震性+防水性+メンテナンス性アップ
・施工費用:約100万円〜200万円
カバー工法(既存屋根の上に金属屋根を重ねる)
・既存のスレート屋根に金属屋根をかぶせる
・廃材処理コストを抑えられる
・耐震性・防水性がアップ
・施工費用:約50万円〜100万円
地震対策は「屋根から」がカギ!
「屋根が軽い家」は地震に強い家!
屋根の重量を軽減することで建物全体の耐震性UP
瓦からスレート・金属への葺き替えが効果的
中村ワークスなら最適なプランを提案&施工!