リフォーム基礎知識
塗装工事のポイント
塗装の基礎知識
塗料の種類

新築時にはアクリル系の吹き付けが多く見られます。
通常よく使用されるものにウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、弾性塗料があります。
塗料の種類 | |
---|---|
ウレタン塗料 | 水性硬化反応型ウレタン、一液性型ウレタン、二液性型ウレタン |
シリコン塗料 | 水性硬化反応型シリコン、一液性型シリコン、二液性型シリコン |
フッ素塗料 | 水性硬化反応型フッ素、二液性型フッ素、NAD系二液性型フッ素 |
弾性塗料 | 単層弾性、複層弾性 |
塗料にはさまざまなタイプがあり、それぞれに特徴や用途があります。
数ある塗料の種類の中で最も耐久性に優れているのが2液性型塗料です。
以下に代表的な塗料のタイプをまとめました。適切な塗料を選ぶことで、仕上がりや耐久性が大きく変わります。
塗料の性質 | |
---|---|
水性硬化反応型 | 塗料が乾燥する過程でウレタン、シリコン、フッ素に硬化していく塗料 |
一液性 | シンナーと塗料を混合する。 |
二液性 | シンナーと硬化剤と塗料を混合する。 |
複層弾性 | 弾性塗料がベースでその上にウレタン、シリコン、フッ素などの塗料を塗り重ねる。 |
それぞれの塗料の特性を理解し、用途や仕上がりに合わせて最適な塗料を選びましょう。
料金の目安
塗装工事には、2回塗りを基本とする業者と3回塗りを基本とする業者が存在します。
工務店の現場で他の塗装業者と話をする機会が多くあります。
その中には、下塗り(透明または白色)を行い、上塗りを1回だけで済ませる業者も少なくありません。
他県ではどうか分かりませんが、岐阜ではこれを「ピン・ピン」や「イチコロ」と呼ぶことがあります。
「ピン・ピン」はピン芸人の「ピン」から
「イチコロ」は「一回ローラーで転がす」の略
いずれも業界用語として使われています。
弊社では、下塗り(シーラー・フィラー)、中塗り、上塗りの3回塗りを基本としています。
中には悪意のある職人が「3回塗る」と言いながら、「予算がないから…」などと理由をつけて、
実際には「ピン・ピン」や「イチコロ」で済ませてしまうケースもあるため、注意が必要です。
外壁塗装は
下地処理が大切
外壁塗装「成功」のポイントは下地作りにあり!

塗装の下地をしっかりと作ることが、新たな塗装面の保護につながります。
せっかく塗装を行っても、数年で塗装が剥がれてしまったら、再度塗り替えが必要になります。
建物を長く良好な状態で保つためには、下地作りが非常に重要です。
下地を適切に処理することで、塗装の密着性や耐久性が向上し、建物をしっかりと守ることができます。




このような状態なら塗替えが必要です
・壁のひび割れ
・コーキングの割れ
・塗膜の剥がれ
外壁塗装は、古くなった外壁を新しく塗り替える作業です。
そのため、塗装前の外壁の状態を正確に把握し、そのまま塗って問題ないかをしっかりと判断することが重要です。
劣化やダメージがある部分は、塗装前に適切な補修を行わないと、塗装後にトラブルが発生する可能性があります。
補修を丁寧に行うことで、塗装の持ちや美観が大きく向上します。
塗装工事の見積もり金額
見落としがちな重要ポイント!

塗装工事の見積もり金額に差があるのはなぜ?
本当にその見積もりで大丈夫ですか?
工事内容や塗料をしっかり確認しましょう!
お住まいの塗り替えを検討するとき、まず気になるのが工事費用ですよね。
「どのくらいの費用がかかるのか」「見積もりの内容は妥当なのか」など、不安に感じる方も多いでしょう。
そこで重要なのは、塗装業者としっかり打ち合わせを行い、疑問や不安に丁寧に答えてくれるかを確認することです。
そのうえで、見積書の内容を細かくチェックしましょう。
見積書のここをチェック
下地処理の金額が含まれていますか?
適切な下地処理は塗料の付着力を高め、塗装の耐久年数を長くします。
お住まいで例えると「土台や基礎」にあたる重要な工程です。
下地処理が不十分だと、せっかくの塗装も長持ちしませんので、しっかり確認しましょう。
養生の金額が含まれていますか?
外壁塗装や屋根塗装では、足場を組むことが一般的です。
・高圧洗浄時には水しぶきが飛ばないように
・塗装中は塗料が飛び散らないように
これらを防ぐために、足場にメッシュシートを掛けて養生を行います。
養生が不十分だと、近隣への迷惑につながる可能性があるため、この費用が見積もりに含まれているかを必ず確認してください。
見積もりをもらったら
使用する塗料や施工費用について、なぜその金額になるのかをしっかり説明してもらい
納得できるまで質問しましょう。
弊社は塗装工事の経験も豊富ですので、どんなことでもお気軽にご相談ください。
塗装の仕上がり
実は多いトラブル!

塗装の仕上がりがイメージと違う
外壁塗装でよくあるトラブルのひとつが、「仕上がりが思っていた色と違う」というケースです。
多くの場合、色見本やサンプルを見て色を決めますが、サンプルを完全に信用するのは危険です。
色選びは慎重に行い、正しい知識を持ってしっかりと吟味することが重要です。
しっかり確認したのに、なぜイメージと違う?
色の見え方は彩度や明度で変わる
小さなサンプルで見た色と、広い面積に塗った色では明るくはっきりと見える傾向があります。
そのため、実際の仕上がりがサンプルと異なって感じられることがあります。
周囲の環境や色とのバランスも重要
外壁の色を思い切って変更しても、周囲の家の色とのバランスが悪いと、違和感を感じやすくなります。
単体で見ると良い色でも、全体の景観と調和しないとイメージと異なる仕上がりになることがあります。
イメージ通りに仕上げるためのポイント
・大きめの塗装サンプルを用意して、実際に外壁に当てて確認する
・日光や天候による色の見え方の違いを考慮する
・周囲の住宅との調和を考えた配色を選ぶ
塗装業者の選び方
塗装業者を探す時に気を付けたいポイント
良い業者を選ぶためには...
塗装の見積もりを依頼する際に、信頼できる業者を見極めるための重要なポイントをまとめました。
後悔しないためにも、以下の点をしっかり確認しましょう。
「保証」がしっかりしているか
塗装後に1~2年で剥がれてしまったら、再工事に余計な費用がかかってしまいます。
どこまで保証してくれるのか、保証期間はどのくらいかをしっかり確認しましょう。
誰が塗装工事をするのか
契約した業者が直接施工を行っているかを確認しましょう。
実際の施工が別会社になると、仕上がりや金額に差が出る可能性があります。
塗装業者の所在地はどこか
万が一のトラブル時にすぐ対応してもらえるように、地元の業者を選ぶのがおすすめです。
地元に拠点があれば、アフターフォローやメンテナンスも安心です。
これらのポイントを押さえておけば、安心して塗装工事を任せられる業者を見つけやすくなります。